HSPの診断テストはあくまで一例
HSPを知る機会として、まず最初に目につくのは「診断テスト」かと思います。項目がいくつもあって「そうそう!」と頷きながら当てはめていって、「そうか、自分はこういう気質だったんだな」と安堵したり納得したりして、悩んでいた気持ちが楽になる人も多いのではないでしょうか。
その反面、その「診断テスト」で当てはまらない項目もあり「あれ?私って本当にHSPなの?」様々なサイトの診断テストやコラムを読んで、混乱したり調べても調べても自分に完全にピッタリのものがなく、どんどん泥沼にハマってしまう人も多く見られます。
たくさんのHSPについて研究している人やそういったお仕事関連をしている人も口をすっぱくして言っていますが、ここでも迷っている人がこのブログにたどり着いて気持ちが楽になれば…という願いを込めてブログに綴っていますが、
全ての項目に当てはまることは稀なこと
であることを前提として、診断テストやその他のHSPのコラムをあくまで「参考」として読むのをお勧めします。
HSPの人も基本的にとても真面目なので、自分が診断テストにピッタリ当てはまらないとモヤモヤしてしまう、「白黒はっきりして!」となってしまう人が多いかと思います。
でも、HSPの人の育ってきた環境や思考、性格などが混じり合ってその人の自身をつくりあげてきているので、「ピッタリ全ての項目が当てはまる」ことは本当に稀な珍しい事だと思ういます。「ここは違うかな」「でもここはそうかな」という項目もあって当たり前なのです。
白黒はっきりさせることに拘らない
中には、「自分は本当にHSPなのかはっきりしたい!」と占い師やそういった専門家に聞いてみたりとする人も多いのではないでしょうか。
それで安心したり確信したりできればいいのですが、いまいち信用出来ずにあちこちに聞いたり調べたりして情報過多で脳内パンク状態…どれが本当なの??気持ちが迷子になっている人もいます。
そうなってしまったら、調べる事や白黒つけようとすることをやめて「自分はそういった気質を持っているかもしれない」とゆる~く考えるようにして下さい。「そんな気持ち悪いことできない!自分ははっきりしたい!苦しい!」と思うかもしれませんが、ちょっと私の体験談に耳を傾けて下さい。
ぶっちゃけ、
自分がHSPと感じたらHSP!
くらいの認識でいいと、私自身は思っています。
HSPを知る本来の目的は「生きやすくすること」
私も、HSPを知った当初は当てはまらないものも多く「はっきりしない」状態が長く続きました。私も完璧主義の真面目な人間であると自負しています、あれこれ調べたりイライラしたり、安堵したりと精神的にも落ち着かないような気持ちをずっと抱えていました。
そんな時、ふと気づいたのが「自分が本当にHSPのか名前を付ける」ことを目的としてしまっている自分がいるということ。
HSPを知る本来の目的は、「自分の弱い部分や避けなければいけない部分を知ることで気持ちを安定させ、自分を好きになって生きやすい未来を創ること」であったはずなのに、いつのまにか「白黒はっきりと名前をつけること」にすり替わっていたことに気づきました。
そこに気づいてからはがむしゃらに調べるのをやめ、診断テストやコラムの中で抜粋して自分の「ここが弱い」「避けた方がいい」と思う部分に気を付けてみて、その結果状況が好転するかどうかに着目点を変えました。
大切なのは名前を付ける事ではなく「対策」
そういった事を重ねて行動を変えたことで、状況が好転したり楽になったりする度に「やっぱりそういった気質を持っていたんだな」と認識できました。
自分の求めていた答えが、一度解決することはなくても、まるでバラバラのパズルのピースが少しずつ完成に近づいていくような、少しずつではありますが自分の全貌が見えてくるようになってきています。
今、まだ私自身も完全に全てを把握しているわけではありませんが、ゆっくり自分の内面と相談しながら進めていくつもりです。
「答え」は出ていなくても気持ちは落ち着いていますし、前のように答えを探して彷徨うこともありません。自分だけの「取扱説明書」と作る為に、ゆっくりと生きやすい道を探しています。
自分が楽になれる方法を見つけることが大切
「自分は本当にHSPなのか」で悩む人は多いかと思います。
あれこれ答えをグルグル探し回ってしまうのは、自分も経験したことがあるだけに苦しいことだと分かっています。でも、よくよく考えればHSPも人の個性や考え方と同じように100人いれば100通り、唯一無二のあなただけの「気質」で形作られているのです。
ひとつでも当てはまるのであればそれば「自分はそういった気質をもっている」と認識して大丈夫です。
でも、重要なのは「名前を付けてはっきりさせる」ことではなく自分で気を付けるべきこと、避けるべきものを認識して生きやすい人生を自分で作る、ということを頭の片隅にでも覚えておいていただければと思います。
- 診断テストはあくまで「参考」
- 白黒はっきりさせることに拘らない
- 自分の生きやすくなる対策を探すことを最優先に